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自称創作者の端くれとその相方兼師匠による思索と考察と実践。
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2011年05月31日 (火) | 編集 |
雪風です。 前回のオランダの児童ポルノについての記事を
若干補足したくなりました。

ドイツとオランダの関係はちょうど、日本と韓国の関係と
似ているといわれております。
興味深かったのは、90年代に起きたPojkart事件です。
Pojkart GmbHは北ドイツのリューベック市にある出版社
で当時は主に芸術性のある画集や写真集などを出版して
おりましたが、ある年の「Pojkart Kalendar」がオランダの
税関に「児童ポルノ」として押収されてしまった事件です。

カレンダーの画像は芸術的な作品ばかりで事実ドイツでは合法でありポルノとは
程遠いものだったのですが、オランダではポルノと判断されて
しまい、以来何が児童ポルノなのか、また、法の解釈や適用に
ついてオランダ、ドイツで色々と議論されたものでした。
結局(日本の税関も同様ですが)気まぐれ、基準が明確で
ない、でたらめ、な判断で済まされてしまっているのが
現状だとか。 これでは創作する側はたまったものでは
ありません。
因みに、Pojkartはポイカート、スウェーデン語の
Pojkeポイケ(少年)とArtの合成語です。

アムステルダムに存在したBL系出版社について。
Coltsfoot Pressは特に知られており多数の有意義な書籍や
Panthologyなども知られておりました。
ちなみに、Panthologyは牧神PANとアンソロジーの合成語だ
そうです。まさか病理学Pathologyとの合成ではありません、
そのような自虐的、自己否定的なポーズをとるような
事は欧州のBL世界では絶対にありえません。
Coltsfoot ふきタンポポの意味はご想像できると思います、
日本では同じことを「鳳仙花」と表現したのを古典で
見かけますが。開花する前の鳳仙花の形です(笑)

その後Acolyte Pressに名称が変り、
BL小説のアンソロジーや性科学者の著作、BL雑誌などを
多数出版しておりました。英語での出版が多かったです。
Acolyteは侍童、神父さんにくっ付いている少年で、
尤も今の英国でさえcatamaiteとかacolyteという語が
通じない場合すらあるの残念に思います。
カタログサイトは下記。国によってはBL小説の単純所持が
まだ合法の場合もあり、古本ではかなりの高値になって
いるらしいです。


http://www.williamapercy.com/wiki/index.php?title=Catalog_of_Coltsfoot_Press_and_Acolyte_Press

Acolyte PressになってからもAcolyte Readerなどの
小説アンソロを出していたのですが、小説まで非合法になって
しまう危険性あり、AA Musicという少年歌手専門のカセットや
CDの出版社(販売者)になってしまいました。
そのあと、同社はロンドンへ移転し社名を変えて
今日に至っております。
まあ、そのように小説のアンソロジーまで危険だと看做される
ようでは如何ともし難い状況です。
ましてBL系の絵・イラストなどハードコアな内容のものは
視覚に訴える児童ポルノとして非合法化された由。
制作はもちろん、同人誌のようなものから、それこそ
単純所持まで禁止されてしまっているようです。

ヴァーチャル、仮想空間での児童ポルノもむろん禁止、
そういう画像が現実の子どもへの性的暴行を誘発するかも
しれないというのが理由ですが、最近の例では「セカンドライフ」での事例があります。

http://news.cnet.com/Virtual-child-porn-may-be-a-crime-in-Netherlands/2100-1028_3-6161025.html

オランダ語でなく英語ですので、宜しかったら。


たった一つだけ良い兆候は・・・ 日本のBLファン、ヤオイ
コミックのファンがオランダ初め欧州各国で増加傾向に
あることでしょうか。
ネットの効果に負う面が大きいと思えます。まだプロの
作家さんは
あまり出現しておりませんが、スラッシュを書いたり
real persons slash(日本でいうナマモノ)もぼちぼち
出始めておりますし。
北欧の司法当局など、以前は日本のそういうコミックの氾濫を
「Tsunami」と表現していました。払っても払っても
押し寄せる日本発のBLやロリ・コミック画像など。

目の大きなコミックの表現にも欧米人が慣れてきたようです。
オランダでの大麻の合法化(厳密には、完璧な合法ではなく
非合法ですが起訴されないという状態です)
への道程はちょっと理解し難いかも知れませんが、
欧米人にありがちな自己犠牲、死屍累々といった末の
「合法化」と言われています。
要するに、非合法である大麻を皆が敢て(逮捕を覚悟で)
使い続けて、とうとう起訴も出来ないほどの大量の
逮捕者を出し、その結果としての「合法化」というような
道のりで、打たれ強い欧州人らしいとも思えるのですが。

BL創作が非合法化されてしまっている現状でも
創作の自由を求めるためにあえて検挙されるようなことを
皆が力を合わせて延々と繰り返して、ついに合法化を
勝ち取るといった行き方でしょうか。中々まねが出来ない
ことと思います。
しかし、遣るときはやる、しか無いのかも判りません。


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